2008年02月10日
ぞうが便秘?
第16回いのちの教育講演会で
中川志郎先生がお話しされた
象のインディラと飼育係落合さんの感動の実話

子ども用の本は、まだ出したことないんですが、1つだけ子ども達に伝えたくて書いた本
です。
主人公の落合さんです。僕と同じ小柄です。
象が好きで、象の飼育係になった人です。
この人は、日本にはじめてきたインディラという象を受け持った人です。
もう死んでしまったけれども、その落合さんとインディラの交流を見ていると、
すごくいろんなことを感じます。
人間と動物は、種類が違うんだからコミュニケーションできないと思ってる人がたくさんいるんですけど、しかし動物との間には、コミュニケーションできるということを僕は目の当たりにして感動しました!
インディラが病気になりました。
病気といっても、人間でいう便秘ですね。
日本では、春夏秋冬があって、生草から干草に変わる時に、便秘になりがちなんです。
象のうんちは、丸いんですけど、だいたい1日に80個でるんですね。
1個が、1.5㎏から2㎏ ほとんど夜するんですけど、
夜、巡回で象舎に入るとものすごく臭いんです。
でも、臭いということは、いい証拠なんです。
ところがある日、落合さんが飛んできて、象舎が臭くない
異常だ
と
僕も若い獣医だったので、
飛んでいったのです。
そしたら80個の糞塚がないんです。
どてっ腹に耳をあてて聞いてみたら、ものすごい金属音がするんです。
キューン、キューン、キューンと走っているんです。
それは、便秘でガスが発生して、腸管が太くなって、その中を空気が出所がなくて右往左往している音なんです。
これは便秘だ
どうしょうか
僕は若い獣医なので、落合さんに「どうしようか?」と聞いたら、
まあ獣医が飼育係に聞くのもおかしいのですが、
「浣腸しかなかんべ」と言ったんです。
浣腸たって象だから、イチジク浣腸っていう訳にはいかないんだよね。
そしたら「やぐら組め!」って言うから、やぐら組んだんです。
このやぐらの上にいるのが、僕なんですけど。
この中に酒樽をおいて、この中に浣腸の液体を溶てゴムホースで繋いだんです。
そしたら、バケツで12杯入ったんです。
12杯も入ると、それでなくても便秘してるわけですから痛いんです。
で、体をよじると汁が出ちゃうんですよね。
で、落合さんが僕と同じ小柄なんですけれども、背伸びして出口を押さえたんです。
ところが、お腹が張っているところに、入ってきたんで、象は暴れるんです。
「落合さん、危ないからもうだめなんじゃない?」ってみんなで言ったんだけど、
「いやぁ、まだまだ!」とか言って押さえていたんです。
途端に轟音がして、落合さんが見えなくなっちゃったんですよ。
で、落合さんその後でどういったかというと、
「はぁ、これでよかった!」と言って、
みんなに顔を向けて「ありがとう、ありがとう」と言ってたんですけども、
帽子からも糞がぶら下がって、ものすごく臭いんですよ。
それから3日間、あまり落合さんの周りに寄らなかったんですけれども、
そのくらいの関係だったんですよ。
それから2年たったときに、この象が仲間と喧嘩して、脱出するんですよ。
外側へ!
さて、象のインディラはどうなるのでしょうか?
(これは昨年12月2日 第16回いのちの教育講演会での中川志郎先生講演を一部筆録したものです。)

象のインディラと飼育係落合さんの感動の実話
子ども用の本は、まだ出したことないんですが、1つだけ子ども達に伝えたくて書いた本

主人公の落合さんです。僕と同じ小柄です。
象が好きで、象の飼育係になった人です。
もう死んでしまったけれども、その落合さんとインディラの交流を見ていると、
すごくいろんなことを感じます。
人間と動物は、種類が違うんだからコミュニケーションできないと思ってる人がたくさんいるんですけど、しかし動物との間には、コミュニケーションできるということを僕は目の当たりにして感動しました!
インディラが病気になりました。
病気といっても、人間でいう便秘ですね。
日本では、春夏秋冬があって、生草から干草に変わる時に、便秘になりがちなんです。
象のうんちは、丸いんですけど、だいたい1日に80個でるんですね。
1個が、1.5㎏から2㎏ ほとんど夜するんですけど、
夜、巡回で象舎に入るとものすごく臭いんです。
でも、臭いということは、いい証拠なんです。
ところがある日、落合さんが飛んできて、象舎が臭くない



僕も若い獣医だったので、

そしたら80個の糞塚がないんです。
どてっ腹に耳をあてて聞いてみたら、ものすごい金属音がするんです。
キューン、キューン、キューンと走っているんです。
それは、便秘でガスが発生して、腸管が太くなって、その中を空気が出所がなくて右往左往している音なんです。
これは便秘だ

どうしょうか

僕は若い獣医なので、落合さんに「どうしようか?」と聞いたら、
まあ獣医が飼育係に聞くのもおかしいのですが、
「浣腸しかなかんべ」と言ったんです。
浣腸たって象だから、イチジク浣腸っていう訳にはいかないんだよね。
このやぐらの上にいるのが、僕なんですけど。
この中に酒樽をおいて、この中に浣腸の液体を溶てゴムホースで繋いだんです。
そしたら、バケツで12杯入ったんです。
12杯も入ると、それでなくても便秘してるわけですから痛いんです。
で、体をよじると汁が出ちゃうんですよね。
で、落合さんが僕と同じ小柄なんですけれども、背伸びして出口を押さえたんです。
「落合さん、危ないからもうだめなんじゃない?」ってみんなで言ったんだけど、
「いやぁ、まだまだ!」とか言って押さえていたんです。
途端に轟音がして、落合さんが見えなくなっちゃったんですよ。
で、落合さんその後でどういったかというと、
「はぁ、これでよかった!」と言って、
みんなに顔を向けて「ありがとう、ありがとう」と言ってたんですけども、
帽子からも糞がぶら下がって、ものすごく臭いんですよ。
それから3日間、あまり落合さんの周りに寄らなかったんですけれども、
そのくらいの関係だったんですよ。
それから2年たったときに、この象が仲間と喧嘩して、脱出するんですよ。
外側へ!
さて、象のインディラはどうなるのでしょうか?
つづく
(これは昨年12月2日 第16回いのちの教育講演会での中川志郎先生講演を一部筆録したものです。)
Posted by 1円玉
at 16:39
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